「でも大学生のお兄さんがいるなんて羨ましいです真琴様!!」


「万桜ちゃんは兄弟いないの?」


「はい…両親が男の子でも女の子でも理蘭に入れたいって言ってまして…。二人とかいたらお金が大変だからって…」


万桜が言った。


「じゃぁ理蘭じゃなくてもいいのに。」


亜季斗が言う。


「理蘭の方が就職率高いんで…多分。両親はそういうことを考えてくれてたんだと思います。」


「愛情たっぷりに育ったんだね万桜ちゃんは!!」


「はい!母は裁縫が得意で、なんでも作ってくれたんです!父はイタリア料理店の料理長なんです!!」


「わぁ!じゃぁお父さんは料理上手なんだね!」


真琴がいいなぁ~と笑っていう。


「そんな…真琴様や亜季斗様のお家にいる料理人さんの方が美味しいじゃないですか…」


「私の家は麗子さんが作ってくれるから♪」


「えっ?」


「真琴ちゃん、料理人の料理食べたことないの?」


黎音が聞く。