あたしが通う高校は徒歩十分で着く学校だ。家から近いのが良い。
学校に行っても、ただただ屋上で授業をすっぽかしているのが普通。
友達なんか居なくて作る気も更々ない。
そんな小学・中学生活を送っていたから、今も学校で友達は勿論いない。
隣町の路地裏では、いつも腐れ縁とも言える"トモダチ"がうようよいるが。
集団でバイクを飛ばしたり、喧嘩に耽る馬鹿者たちではなく、まともな友達はまったくいない。
欲しいわけではないけど、この無愛想な顔が悪いのだろうか。
そんなこんなを考えている内に、学校の敷地内に到着していた。
ブルーベリー風味のガムを咥えながらあたしは校舎へ入っていく。
周りにいる男女生徒達はあたしを避けながら廊下を通過する。
いや‥この男以外は違うか。
「おはよ」
無駄に美形な顔を持ってる男、籐堂蓮斗があたしの前に立ちはだかる。
外見は完璧だが、中身は最悪だ。
何時も通り、挨拶をスルーしてアイツの横を通り抜けた。
「!」
‥と思ったのだが不覚にも手首を掴まれてしまった。
「何?」
「おはよ」
成程、返事をしろと言うのか。
「‥はよ」
そう言い手を振り払おうとしたが、さっきよりも強く力を入れあたしの手首を離さない。
「放課後、図書室」
用件だけ言うとあたしの手首を解放し、どっかヘ行った。
変な奴。
学校に行っても、ただただ屋上で授業をすっぽかしているのが普通。
友達なんか居なくて作る気も更々ない。
そんな小学・中学生活を送っていたから、今も学校で友達は勿論いない。
隣町の路地裏では、いつも腐れ縁とも言える"トモダチ"がうようよいるが。
集団でバイクを飛ばしたり、喧嘩に耽る馬鹿者たちではなく、まともな友達はまったくいない。
欲しいわけではないけど、この無愛想な顔が悪いのだろうか。
そんなこんなを考えている内に、学校の敷地内に到着していた。
ブルーベリー風味のガムを咥えながらあたしは校舎へ入っていく。
周りにいる男女生徒達はあたしを避けながら廊下を通過する。
いや‥この男以外は違うか。
「おはよ」
無駄に美形な顔を持ってる男、籐堂蓮斗があたしの前に立ちはだかる。
外見は完璧だが、中身は最悪だ。
何時も通り、挨拶をスルーしてアイツの横を通り抜けた。
「!」
‥と思ったのだが不覚にも手首を掴まれてしまった。
「何?」
「おはよ」
成程、返事をしろと言うのか。
「‥はよ」
そう言い手を振り払おうとしたが、さっきよりも強く力を入れあたしの手首を離さない。
「放課後、図書室」
用件だけ言うとあたしの手首を解放し、どっかヘ行った。
変な奴。