突然の乱入者にビビったのか、加害者側の女子らの肩が揺れる。
床で横たわっている子も驚愕で目を開いてる。

「は? 邪魔すんなよ」
「そ、そうだよ。私らはただ"しつけ"してるだけだっての!」
ああ、ピーピーうるさい。

歩み寄ってくにつれ、うるさい女子たちの顔が引きつる。
そりゃ無言で歩まれたら足が竦むわな。

「おい、立て」
未だに倒れている少女に手を差し伸べる。

「‥あ‥‥」
少女は一回躊躇したものの、あたしの手を取り立ち上がった。

「ちょっと!! 邪魔すんなって言ってんだろーが!!!」

いかにもギャルって風貌の女があたしに殴りかかる。


まあ、そんな拳でやられるはずもなく、あたしはこの女の手首を掴んだ。
「危ない」

少しバランスを崩させ、ギャル女を床に倒れさせた。

もう知らね。
少女は突然の展開で困惑してる様だが、あたしに付いてくるように言う。

本当に女子のいざこざって、
「めんどくさ」