寮に帰って
かなえに聞いてみた

咲「ねえねえ、かなえ…最近蓮に対して凄くドキドキするんだけど何でかな?
病気?
何があったんだろう?」

かなえ「そんなに症状出てるのにまだ気づかないの?


バカなのあんた…


あ、そうだったね、

バカだったわ、

無自覚だったわ…」

酷くないですか。

かなえさん…


真剣に悩んでるのにバカって…

相談したのが間違いだったのかな?

かなえ「あ、ごめんごめん。


じゃあ、話を変えてみよう。

例えばさ…蓮が彼女ができたとしました。
そしたら、咲は喜べる?


蓮が知らない女の子とキスしていたら、

どう思う?」

蓮に彼女が……

咲「嫌だよ、絶対嫌だよ。」

かなえ「何で?」

咲「分からない。」

かなえ「思った以上に手強いな…」

手強いってなんなのよ
いみわかんないんですけど

かなえ「よく、考えてみん?

蓮がキスしていたら…嫌なんでしょ?

答えは出てるんじゃない?」

なんか、分かってきた…


咲「蓮が好きなんだ…」

かなえ「良くできました。
流石に分かるか」

咲「でも、なんで分かったの?」

かなえ「いやーだってさ?

咲は蓮に対してはすぐに顔が赤くなるし?
うつむくし?

バレバレだよ…少なくも蓮以外は気づいてるよ?」

咲「えー‼私ってそんなに分かりやすかったんだ…気を付けなきゃ」