父「え?だってお前は…」

そこで口を閉ざした。
多分いじめられてたって言いたいんだろう。

かなえ「大丈夫じゃないと思う、
今だって、本当は行きたくなんてない。
手だって震えてるの」

父「じゃあ、なんで………。」

かなえ「でも、ここで立ち止まっていたら、ダメだと思えたの。
少しずつ前に進もうって思えたの。 

私ね、
アメリカで出会った友達咲って子がいるんだ。
その子は、誰よりも優しくて、綺麗で、
笑顔が、絶えなかった。

でも私より辛い過去を抱えていたの。

そしたら私ね、彼女を救いたいって思った。

だけど、自分が前に進めていないのに
偉そうに救うなんて言えないでしょ?


だから、私が先に前に進もうって思ったの。

これが、私なりの応え
うまくいかないかもしれない。

でも、最後までやりきる。

だから、今までみたいに
見守ってくれないかな?
頑張るから。」