そんなときに
あの兄弟が私の前にやって来たんだ。

そう、叔父の祐と洋だ

祐「お前はまだ、生きてる、希望がある。

なんの為に、お前の親たちが命をくれたと思ってるんだ?

生きる希望がないなら
理由がないなら、俺らの為に生きてくれ。」


洋「そうだ、なんかあったらいつでも支えてやる!

だから決して死ぬなんて考えるな。

耳が聞こえないなら、聞こえる機械を作ってみればいいじゃないか。

それを作るのがお前の生きる希望だと思えばいい。」


そう、紙に一生懸命に書き記されていた。
所々には涙と思われるしみもついていた。


その紙を手に持っている本人たちの瞳は不安と悲しみで揺れ動いていた。