気づいたら私は一人暗闇に立っていた。

そこは何の温かみもなく、何の音もしない孤独という言葉が一番合うそんな場所だった。

怖くてたまらなくて逃げ出したかった。

でも、光なんてどこにもなくてどうしよも出来なかった。


私は長い間そこにいたような気がする。


でも、突然光が見えた。

「いつまでそこにいるの?私達の分まで生きなさい。」

そう優しい声がした。
今思うとあれはお母さんだった。

私は無我夢中でその光へと飛び込んだ。