「相園、ちょっといいか?」

「あっ、うん。どうかした?」

「猛のことなんだけど…」


俺は、昨日の帰り道に猛が見たものを相園に伝えた。


「そんなことがあったんだ…」

「ちなみに…相園はどう思う?
その男は、倉田の彼氏だと思うか?」

「んー、どうなのかな。付き合っててもおかしくないよね?」


「本当に彼氏だったらどうしよう。猛が学校に来なくなるかも…」

「とにかく!部活が終わったら茜ちゃんに聞いてみよう!憶測だけじゃ、何にも分からないよ!」

「お、おう!」