「茜ちゃんと、なにか接点でもあるの?」

「それがな…うちの隣に住んでるんだよ。昔はよく遊んでた。
昔は、あいつもバスケしてたんだ。
どっちかっつーと、俺が茜に影響されたんだ。あいつ、すっげーかっこいいんだぜ?」

「へー!じゃあ、幼なじみってやつ?」

「ああ。でも俺、中学受験して、学校が別々になって…そっから話さなくなって。

入学式の日、教室に入ったらあいつがいてビックリした。でも、それから今までまともに話したことないんだ…

俺、避けられてるのかな。」

「なんか…猛がピュアに見えてきたな」

「へへっ、そうか?」

「とりあえずさ、何か話すキッカケになるようなことがあればいいんだけどね。そしたら何か変わるかもしれないね。」

「そう、それなんだよ!
だから、悠斗にきっかけを作ってほしいんだよ!なんでもお願いごと聞いてくれるんだろ?」

「なるほどなー。でも、難しいよな。」

「私も手伝うよ!」

「まぁ、相園がいるならなんとかなるかもな。」

「二人ともサンキュー!!
あ、でも茜には言うなよ?」

「もう!分かってるから!」