「んっ……」


目を覚ますと、白い天井。

薬品の匂い。

ここは…?


「本城、目を覚ましたか。」

「大塚先生…?」


ハッとして飛び起きると、めまいがした。


「まだ無理するな。部活中に熱中症で倒れたんだよ。」

「ええっ!?」


全く覚えてない。

部活中…?

あぁ、そうだった。

スタメンに選ばれて、猛と練習しようと思って。相園も残ってくれて。



でも倒れた時とか、その直前とか、全く覚えていない。


「とりあえず、今親御さんに迎えに来てもらっている。明日は無理するな。まだ気分が悪かったら休め。」


それからすぐに、母さんが迎えに来てくれた。


俺はそのまま家路につき、シャワーを浴びて速攻で寝た。