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「ゆう、大丈夫かな。」

「大丈夫だよ!悠斗はそんなヤワじゃないし。それに、俺らの素晴らしすぎる対処で症状が軽くなったって大塚も言ってただろ?」


…そうやって明るく声をかけてくれる猛だけど、さっきからずっと手が震えてる。


「そうだね!明日ゆうが学校来れたら、たくさん叱ってやらないと!」





明日、学校来れたら…

どんな顔で接すればいいんだろう。

ゆうは、覚えてるのかな。私を抱きしめたこと。

みどりちゃんって…何者なのかな。





「なつめちゃん?家ついたよ?」


猛が私の顔を覗き込んできた。


「ああっ、ごめん。ボーっとしてた!
送ってくれてありがとう!また明日ね!」

「おう!また明日!」



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就寝前。ベッドの上で考える。


ゆう、目 覚ましたかな。

水分摂ってるかな。

みどりちゃんって誰なのかな。


私に…共通点のようなモノがあるのかな…





そう考えながら、私は眠りについた。






~なつめside 完~