「なつめちゃん!先生呼んできた!」

「猛!猛も一緒に運んで!」

「担架で運んだほうが早いよ!」

「そうだね!早く運ぼう!」

「相園!先生に任せなさい!」


そこにいたのは、大塚先生だった。

確かに私が運ぶよりも、大塚先生に頼んだほうがよさそう。


「おねがいします!」


こうして私たちは、保健室へ向かった。


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「ここまで運んでくれてありがとう。お前ら、本城が心配だろうけどもう帰れ。これ以上遅くなると親御さんが心配するぞ。」

「わ、わかりました。
なつめちゃん、今日は俺が送るよ。」

「ありがとうね。」

「笹川、相園、適切な処置をしてくれてありがとう。おかげで本城はだいぶ楽になったと思う。」

「ゆうの意識が戻ったら、無理するなって言っておいてください。」

「ああ。わかった。」