「なつめちゃん落ち着いて!俺が先生呼んでくるから、なつめちゃんは氷とかで悠斗の体を冷やして!」

「うん、わかった!」


ふたりとも離れていくのがわかる。

俺の意識も遠のいていくのがわかる。



「ごめ、ん…」

「ゆう、ちょっと冷やすね!」


意識を手放す直前、そう言って駆け寄ってきた少女。



「…みど、り?」



なんでここにいるんだ?




「え?なんか言っ…!?」




俺はみどりを抱きしめた。





「えっ!?ちょっ、ゆう!?」





「やっと…やっと、会えた。」






「…?」






「もう、離さない、から…

もう、離れて行かないで…」




そしてそう言いながら、俺は意識を手放した。