「んっ…」 今日は、めざまし時計なしで起きることができた。 俺は、本城 悠斗(ほんじょう ゆうと)。 今日から高校生だ。 地元でも文武両道で有名な、偏差値は割と高い公立高校に受かり、昨日まで遊びほうけていた。 昨日は、緊張してなかなか寝付けなかったけど『緊張してるのはきっと俺だけじゃない』という持ち前のポジティブシンキングでいつの間にか夢の中だった。 …夢か。 あの夢は何だったのだろう。