「なんだ、相園。どうかしたのか?」


大塚が少し驚いた様子で相園を見た。

俺はその光景を見て、思わず吹き出しそうになった。


「いえいえ、何も…」

「さっさと座ってプリント回せ!」

「はいいい!」


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「相園、お前マジ面白かったな!」

「笑わないで!最近あんまり寝られないの!ゆうだってそうじゃないの?」

「俺は…効率いいから、ちゃちゃっと終わらせちゃうな!」


…まっ、あんなクソ多い課題をちゃちゃっとなんて出来ないけど。


「ちゃちゃっと!?ゆうってすごいんだね!
私もその効率の良さ、見習わないと。」


こいつ…冗談通じてない。
バカ正直なのか?



…こいつといればいるほど、本当にみどりじゃないのか?と疑ってしまう。

みどりとの共通点が多すぎる。




「おうお前ら!部活はどうするか決めたか?」


猛が話に割り込んできた。


「「ああ……」」

「二人とも迷ってるのか?

なら、一緒にバスケ部に見学に行かないか?ぼっちは心細いんだよー!」

「えっ、私も?」

「おう、マネージャーだよ!」

「んー、まぁ行ってみてもいいかな…」

「悠斗は!?」

「あぁ、別に構わないよ。」


こうして、放課後に部活見学に行くことになった。