入学して一週間がたった。


うるさい猛の席の周りは、俺も含めておしゃべりな奴らばっかり。


この一週間で、たくさんの友だちができた。


2日前に、本格的に授業が始まったばかり。


新入生ということはお構いなしに毎日出される大量の課題。


入学式で生徒会長が「学校生活にもすぐに慣れます!」とか言ってたけど、慣れるのはまだまだ先になるようだ。


「今から回すプリントは必ず親御さんと話し合って、週明けに提出するように!!」


大塚が念に念を押す。


それは、部活の入部届けだった。


今日は水曜日。これから3日間の間に気になる部活を見学するようにとのことだった。


プリントを回そうと、後ろに渡した。




…だが、受け取る気配がない。




後ろを振り向くと、相園がうたた寝している。



―――こいつ、話聞いてなかったのか!?


相園は入学式の一件もあり、大塚から目をつけられている。
話を聞いていなかったということがバレればマズイことになるだろう。



「……おい、相園起きろって!」

「へぇっ!?」


相園は驚きのあまりガタガタッと音を立てて立ち上がった。