補習が終わって帰る準備をして空き部屋に行った。

「ごめんな、こんなとこに呼び出して。」

「いいよ!で、話って?」

そう言うと誠はすごい真剣な表情になって、私は少し緊張し始めた…

「実はさ……」

もしかして、告…白……??

「11月10日に夢斗の誕生日があるんだ!だからさ、今から予定立てて夢斗をびっくりさせようよ!!」

へっ??た、誕生日???

「た、誕生日?あ、そうなんだ!いいね!しよしよ!!」

ドキドキした私の間違いだったみたい。よかった。

「んで、なにする?ケーキ作る?買うより作ったほうが嬉しいよね!あとはー、ドッキリだよね!やっぱり風船もいっぱい飛ばそう!!」

と、これいいでしょ!と誠に言おうとして顔をあげようとした瞬間…

「なに…してるの…?…誠?」

私はドアと誠に挟まる形になっていた。
もちろん至近距離。顔は間近。

「ねぇ、花はさ。なんで、夢斗のことになるとそんなキラキラすんの?そんなに夢斗のことが好きか?俺は恋愛対象じゃないのか?」

いきなりすぎて、声が出ない…
てゆうか近い!誠は顔が整ってるからなんかドキドキするよ…!

「誠、なにいって…んん…!?」

いきなり誠はキスをしてきた。

「せ、誠…?」

「俺、花が好きなんだ…だからいつも花を見てた。だけどお前は夢斗ばかり見てる。いつも、いつも!なぁ、もっと俺を見ろよ。」

「え、私、夢斗ばっか見てるの?私、恋愛未経験だからわからないの…」