〜誠 side〜

俺は入学式の日に花に一目惚れした。
夢斗が言ってるようにコロコロ変わる表情が可愛くて、ひとつひとつの仕草や言葉にドキドキしてた。

それは夢斗には内緒だけど。

「俺、お前のこと好きなんだ、花。」

告白した。でもだめだった。

「私、わかんないの…」

そういわれたとき、夢斗の言葉が浮かんだ。

「俺、わかんないんだよ。花が好きなのか。」

昼休みに花の話ししてたら。
てことは二人ともわからないのか…
でも、きっと花は夢斗のこと好きだな。それだけはわかる。

俺は花の見方だからな。安心しろ。恋心を気づかせてやるよ。


〜誠 side END〜