……──ガチャ…ガッチャン
微かな物音で目が覚めた。
「……え、もうこんな…」
慌てて寝室を出ると、リビングには呆然と立ち尽くしている蒼がいて。
「…ど、どうしたの?」
「…何この量」
栄養ドリンク一本一本を摘まんで、蒼は苦笑いを浮かべた。
思わず私も苦笑いで返す。
「……どんだけ飲んでるの、一体」
荷物を下ろさないまま、蒼は私の服を掴んで引っ張った。
「ちょ、や、」
引っ張られてソファに強制的に座らせられると、蒼はジッと目を見つめてきて。
「……嘘をつくなよ?」
超……怖い目線に、思わず逸らしそうになる。
「…熱、あるの?」
「………」
「……答えろ」
「…ない」
「…じゃあ何か薬飲んだの?」
「……飲んでない」
「…体調悪いこと、自覚してるんだよね?あんなに栄養ドリンク飲んでるんだから」
「………」
答えるよりも先に、目を逸らしてしまって。