蒼は遅くなるから、と言っていたので先に帰ってきてしまった。 鞄に入っていた何本もの栄養ドリンクを机に置いて、ちょっとため息をつく。 薬もなくしたし、高島先生には『ください』なんて言えないし。 良くなりつつあると思われていた私の体は、ただ栄養ドリンクで誤魔化されているだけであって。 もちろん……体調は回復へは向かっていない。