「もう、楓ちゃんもうちょっと女の子らしくしなさいよ〜」






呆れながらフレンチトーストがのったまんまるいお皿をテーブルに置くお母さん









「せっかくの高校生活、彼氏出来なかったらどうするのよ〜」







『いや、作る気ないし』








出されたアップルジュースをストローで吸いながら興味無さそうに吐き捨てた







「そうだ、楓!作らなくていい!お前は俺の妹だから!!ずっとお兄ちゃん大好きでいてな!!」







そうやって抱きついてきた長男の兄の桂吾兄の鳩尾を肘で殴った








「酷いなぁ、もう...」








「でもまぁ楓は可愛いから本当に本当に心配なんだよ、兄ちゃん!!」







「そうよ、楓は可愛いんだからもうちょっと女の子らしくすればモテるのに...」






朝っぱらからうるさい親バカ、兄バカ(?)はほっといて、そそくさと朝ご飯を平らげる。