医局━━━━━━━━
和也「落ち着いたか?」
悠葵「悪いな、あの子達は?」
和也「もう帰した。
親御さんが迎えに来て。」
悠葵「なんか言ってたか?」
和也「いや、特に何も。」
悠葵「そうか、」
和也「朱巴ちゃんは、どうだ?」
悠葵「あぁ、大丈夫。
だけど過呼吸が厄介なんだ。」
和也「そっか。」
悠葵「いちようは話し聞けた。
やっぱり、学校でいじめられてたみたい。」
和也「そっか。
しっかり守ってやれよな。」
悠葵「あぁ、」
俺はどうしたら良かったのか……
朱巴を傷つけず、何事もなく過ごすことは
できなかったのか。
悠凪ちゃんは、なんであんなに仲が良かっ
たのに、ただ、いじめられるのが嫌だか
らって。
朱巴と乗り越えようと思わなかったのかな?
和也「あんま、考えこむなよ。」
悠葵「あぁ。」
和也「そんな顔してっと、朱巴ちゃん心配
するぞ。」
悠葵「わるい、今は一人にしてくれ。」
あれから一週間後
私は無事に退院出来ました!
でもときどきパニックになって過呼吸にな
るんだけどね!
朱巴「ね?
お腹空いた〜!!」
悠葵「何食べる?」
朱巴「ん〜と…
ハンバーグ作るね!!」
悠葵「そうだね!
作ろっか!」
朱巴「うん!!」
悠葵「いただきます。
んっ!朱巴のハンバーグ美味しい!」
朱巴「でしょ?
得意料理なの!!」
悠葵「ごちそうさま。」
朱巴「じゃあ片付けてくるね。」
悠葵「ありがと。」
悠葵「そうだ、学校どうする?」
朱巴「………………。」
なんで聞くの?
悠葵「無理しなくてもいいと思うけど?」
そんなことわかってる。
朱巴「…………………。」
悠葵「どうする?」
怖い、また何かされるかも、いゃ
朱巴「はぁ…はぁッ」
いゃ、行きたくない。怖い、怖いよ。
悠葵「?」
朱巴「はぁ…はぁはぁはぁはぁ…ヒック」
悠葵「朱巴大丈夫?ゆっくり深呼吸しよ?」
朱巴「はぁはぁ…いゃ、はぁはぁはぁ…や
めて。ごめんなさい。はぁ…はぁッ」
悠葵「ごめん、変なこと聞いたね、焦らな
くていいから。ゆっくり考えていこ?ね?」
朱巴「ん。はぁはぁ…」
悠葵「深呼吸、深呼吸。」
朱巴「すー、はぁはぁ、はー、ゲホッ」
悠葵は私のことを抱きしめてくれた。
悠葵「そうそう」
朱巴「もう、大丈夫。
ごめん、」
悠葵「俺こそ、嫌な思いさせてごめんな。」
朱巴「ううん、大丈夫、
あのね?」
悠葵「ん?」
朱巴「医者になりたいの。」
悠葵「うん。」
朱巴「だけど、高校、受かんなかった。」
悠葵「うん。」
朱巴「大学は………
医学部に行きたいの。」
悠葵「うん。」
朱巴「だから。
高校………………………
やめて、医者になる勉強がしたい。」
悠葵「そっか。
じゃあ、俺が医者の勉強を教えてやる!!」
朱巴「いいの?」
悠葵「あぁ、」
朱巴「ありがと!!ヒック…」
悠葵「頑張ろうな!」
朱巴「うん!!」
こうして私は高校をやめて、今は家で参考書を見て勉強している。
そんな生活が1年続き、その間もずっと悠葵
は勉強を教えてくれたり、看病してくれた
りした。
そして今日は医大の試験日なんです!
朱巴「悠葵〜!!」
悠葵「どうした?」
朱巴「怖い、もし間違えたら………」
悠葵「大丈夫だって、あれだけ勉強してき
たからな!」
朱巴「そうだよね!
悠葵も手伝ってくれたんだし、大丈夫だね!」
悠葵「あぁ、。」
朱巴「でも………
なさやっぱり、不安だから……………
悠葵チャーヂする!!」
ぎゅぅ〜〜〜〜〜
悠葵「ははっ!
頑張れよ!」
朱巴「うん!!
行ってきまーす!」