朱巴「ん?
ここどこ?」
悠葵「起きた?」
朱巴「悠葵…
ごめん…」
悠葵「なんであやまんの?」
朱巴「いや…
なんでもない、いつ退院できる?」
悠葵「熱が下がったらかな?」
朱巴「そっか、」
悠葵「ちゃんと寝とけよ、」
朱巴「うん…」
あ~どうしたらいいんだろ?
私は居ない方がいいのかな?
みんなの迷惑になって、いじめられて…
私なんか、いらないんだ…
もともとわかりきってたことなのに、
誰にも、必要もされない…
コンコン…ガラガラ
女の子「あっれ〜!!
入院中?どっか悪いの?」
どこで私が入院してるって知ったんだか…
朱巴「…………」
女の子「無視すんなよな!
ね、悠凪!」
悠凪「うん、…」
女の子「ねー、
そうだ!お見舞い品♪」
カッター?
女の子「これでリスカして死んで?」
朱巴「いいよ?」
女の子「ほんとに?」
朱巴「ええ、」
グサ……
悠凪「キャァー」
ふふっ、これで死ねる、
意識がもうろうとしてきた、死ねるんだ…
悠葵「朱巴!!」
悠葵?なんで?まあいいや、
バイバイこれで悠葵はこんなお荷物から離
れられるね。
お昼休みに朱巴の病室に行く途中朱巴の病
室から叫び声が聞こえた。
急いで行ってみるとカッターで手首を切っ
た朱巴と悠凪ちゃんと女の子が3人いた。
そしてその4人を看護師に任せて俺は、
朱巴を治療をした。
朱巴の状態は悪く今は、輸血をしている。
ガラガラ
看護師「悠葵先生、朱巴ちゃん大丈夫です
か?」
悠葵「あぁ、なんとか持ってくれたって感
じ…
傷深いからちょっと心配なんだけどな。」
看護師「そうですか、」
悠葵「話し聞けた?」
看護師「あ、はい、なんかいじめてたらし
いんですよ、そうだよね?」
女の子A「まぁ、そうだけど?」
なんだよこの子たち
女の子B「だってね?」
女の子C「見た感じ、仮病ぽかったから
ね?」
仮病?あんなに弱ってるってのに。
女の子A「私達は悪くないもんね、悠凪はど
う思う?」
悠凪「わっ、私は…」
女の子C「はっきりしなさいよ!」
悠凪「私は…間違ってたと思います…」
女の子B「こんな時に、私は悪くないっ
て?」
女の子C「そうよ、あんただって窓から教科
書とか捨てたでしょ?」
悠凪「私は、朱巴の心友なのに ヒッグ、
なのにヒッグ…
ごめんなさい、ヒッグ…怖かったんです、
止めたらいじめられるから、ヒッグッ…
私、朱巴に悪い子としちゃいました。」
しちゃいました、だと?
しちゃってからはもう遅いんだよ、
看護師「コソ…ダメですよ、悠葵先生、こら
えてください。」
こらえるなんてもう無理だ。
悠葵「何がしちゃいました。だよ!!
あいつはな、ずっと我慢してたんだぞ!!
お前らにな!何を言われてもなずっと耐え
てたんだ。
挙句の果てには、過呼吸が頻繁に起こるよ
うになっても、何も言わずに耐えてたんだ
よ!」
看護師「悠葵先生、抑えてください。」
悠葵「何が、仮病だと思っただ!
悠凪ちゃんだったらわかるだろ?あいつが
必死に戦ってることぐらい、」
看護師「悠葵先生、!!」
悠凪「だって、だって!!」
悠葵「だってじゃね〜よ!!」
ガラガラ
和也「落ち着けって、大人げねーぞ。」
悠葵「わかってっよ!」
和也「分かってねーから言ってんの。
お前は一旦外に出て頭冷やせ。」
悠葵「わかったよ…」
朱巴「ん?ここ…」
なんか左手痛い…
ガラガラ
悠葵「あ、起きたね。」
その声はいつも聞いている声よりもトーン
が低かった。
朱巴「ごめんなさい。」
私は無意識に悠葵に誤っていた。
悠葵「心配かけんじゃねーよ。」
朱巴「ごめん。」
悠葵「なんかあったら言えって言ったよ
な?」
朱巴「だって…ヒック 迷惑だと…思って、」
悠葵「迷惑なわけねーだろ。
病室見に行ったとき心臓止まるかと思っ
た、朱巴いなくなったらどうしようっ
て考えてさ…
俺さ…朱巴のことすっごい好きなんだよ、
隣にいてくれないと不安になるぐらい」
悠葵「何があった?」
悠葵はいつもの優しい声で私に聞いてきた。
朱巴「あの…ね?」
私はゆっくり退院して学校に行った時のこ
とを話した。
朱巴「はぁ…はぁ…はぁはぁ…ウゥ、ヒック」
悠葵「朱巴ゆっくりでいいからね?」
朱巴「はぁはぁ…ヒック」
悠葵「落ち着いて?」
朱巴「ごめんなさい、ごめんなさい。ヒック…
私…はぁ…はぁはぁはぁ…」
悠葵「朱巴落ち着いて、ゆっくり呼吸しよ
うね。大丈夫、大丈夫。」
悠葵は優しくなでてくれた。
朱巴「ウゥ、ゆ…き…はぁはぁ」
私は悠葵に抱きついた。
悠葵「大丈夫、大丈夫、」
朱巴「はぁはぁ…はぁ…く…る
はぁ…し…」
悠葵「ゆっくり呼吸して、」