「汚いですけど…すみません…」


リビングに通して紅茶を用意する。紅茶の匂いでさえ気持ち悪いと
思ってしまう。

でも我慢我慢!


「………沙亜羅さんは甘えるのが下手ね。」


悲しそうな顔でお義母さんが呟いて居るのに気がつかなかった。


「どうぞ。」


「ありがとう。綺麗にしてるのね。流石沙亜羅さんだわ。

大我が1人暮らしだったら大変な事になるわ。」


呆れたように肩をすくめたお義母さん。


「沙亜羅さん、もっと大我や周りに甘えて良いんだからね?」