翌朝、私はいつも通り7時30分に家を出た。
そこで変わっていたのはの玄館を開けると嵐がいたこと。
「おはよう。茜」
「え・・・おはよ」
なんで、時間知ってるの?
なんで、待ってるの?
「・・・なんで、いるの?」
この一言にまとめれば簡単に聞けると言うことが判断できた。
「・・・じゃあ、俺チャリだし。行くわ」
「へ?」
「チャリなの!俺はね」
・・・乗せて!
とでも言ってほしいのかは分からないけど・・・
「私は、いつも健康の為歩いてるからいいよ。」
「は!?健康の為!?」
「うん・・・。何、バカにしてんの。」
家から学校は30分。
つまり、一日1時間は歩けることになる。
そう考えるとウォーキングみたいで楽しい。
「だから、どうぞ。学校でね」
「・・・うん」
少し沈黙があるのはなんでかな?
昨日の夜の最初の方が答えは即答だった。
脳内で嵐は何を考えているんだろう。
お互いに言いたいこと、聞きたいことが聞けない高校1年の冬が
もう少しで始まろうとしていた。
学校につくと、ここでも変わった光景があった。
「茜!おはよ♪」
「おはよ。菜々」
ご機嫌。
「どしたの?」
って聞いてほしそうな目。
「えっとね、昨日森山とラインで喋ってて好きな子・・・1組だよ!」
「え?・・・菜々、教えてもらったの?」
私には好きな子がいるとだけ教えたのに菜々にはクラスまで教えていた。
実際にラインを見せてもらった。
・・・これは、言うしかないかもしれない。
ナナ:教えてよ(`・ω・´)クラスくらいよくない!?
森山:別に、いいじゃん。
ナナ:あたしは良くないのよ!!!!!
ほら、教えろー!スタンプ連打するぞ。
森山:・・・。
ナナ:そんなことしても無駄!はっはーん(`・ω・´)
森山:一組。いうなよ。おやすみ。
これ以上送るなよ。めっちゃ迷惑だからな。
ナナ:オッケーーー(。-`ω´-)おやすみー
確かに、これは・・・めんどくさいかもしれないが、
「菜々、もし菜々じゃなかった時菜々が悲しむよね」
「うん。言ったじゃん。奪うって」
ウインクをした菜々をみて私は少しほっとした。
でも、実際にすぐ分かって『よし、奪う』と上手く転がってくれるか。
正直、ソコが心配かもしれない。
「もっといろんなこと聞くんだー!多分さ、あたしのラインなら言ってくれる
んだよね~森山。いい感じじゃない?」
正直、どう考えればそうなるのか分からなかった。
それより、そういう会話がいいのか・・・ということも分からない。
確かに、男の返事は無愛想と聞いたことがある・・・。
やっぱり、菜々の言う通りなのかもしれないんだ・・・。
「・・・茜、言いたいことあるなら言ってよ!」
「へ?」
「なんか、悩んでるでしょ?関係ない事?別に、それでもいいからさ言ってよ
ね!あたしばっか喋っててもつまんないでしょ!」
「いや・・・菜々の会話はおもしろいよ?」
これは本音。
だけど、確かに私は菜々に本当のことを全然言えていないかもしれない。
菜々は、それでもいいのだろうか。
中学の時みたいにはなってほしくない・・・。
「じゃあ、言ってよ!怒ると思う?茜の悩みなんてちっちゃいんだもん」
「言ってないじゃん・・・まだ」
「お?じゃあ言ってよ~ふっふーん」
完璧に手の上で今転がされていた。
菜々、さすが頭良い・・・。
「嵐・・・に、私も好きな人の事聞いたんだよね・・・。」
「えっ」
「ごめん・・・いや、好きじゃないんだけど私は・・・その・・・協力?しよ
っかなって思って・・・」
違う。
せっかく本音を話せるチャンスなのに嘘をついている。
何をしているの?
早く・・・誤解を解いて・・・。
「協力はいらないっていったじゃん。」
冷たい菜々の声。
いきなり空気の色が青色になるこの感覚。
「・・・ごめん」
謝ることしかできない。
協力をした という嘘をついたこと・・・それによって勘違い・・・いや、菜々の中ではきっと私は菜々の``協力者``という立場になっている。
そうなれば、もし嵐を好きになってしまったら・・・喧嘩になる。
「まぁ、あたしはちょっと協力っていうのも怒ったけど・・・一番言いたいの
はさ、茜さいつまで嘘つくの?」
「へ?」
「へ?じゃないよ。あたしに協力してないでしょ?聞きたかった理由は?」
・・・そんなの分かっていること。
今の嵐を知るには絶好の機会だと思ったから。
「私は、嵐の幼馴染!・・・家も隣!・・・えっと、嵐とは小さいころから知
ってて、仲良かった!けど・・・嵐と私は・・・あることがきっかけで全然
喋らなくなって、本当に久しぶりに・・・今は喋ったんだ」
徐々に菜々の顔はくもってくる。
「・・・それで、私は確かに菜々のこと協力して嵐に好きな子を聞いたんじゃ
なくて!自分の好奇心、今の嵐を知るには絶好の機会だと思ったから!だか
ら、好きって感情は・・・」
そう言った瞬間、菜々は私の額にデコピンしてきた。
しかも、超上手。
「いったーーー・・・。」
「ふふ、ごめん。ありがと!言ってくれて~。あのさ、あたし別に茜がライバ
ルでもいいんだよ?好きになるなって言ってないでしょ?好きになってしま
った時の為に協力するなって言ってるんだからさ!勘違いはやめてよっ」
「菜々・・・。」
「もーーーーーー、そんなこときにしてたの?くっだらない。」
「ごめん・・・。」
菜々は優しい、嵐は秘密でいっぱい。
そんな2人をただ私は純粋に知っていきたいと感じた。
・・・私に好意を寄せている人には気づかないで・・・。
それから菜々は休み時間のたびに携帯をいじっていた。
菜々は、表情が豊か・・・豊かすぎるほど豊かで、ニヤけていたり怒っていたりすることがすぐに分かった。
・・・私は、本を読んだり・・・宿題をしていたり・・・していた。
いかにも、自分には友達がいないかのように・・・。
「あーかね!今日、購買?」
「あっ、そうだよ」
「じゃあ、いこっか~」
いつの間にかお昼になっていたようだ・・・。
購買は、一日中やっているが朝、昼、夜がすごく人が集まる時間でその中でも
昼はやはり人混みで動けなくなるほど。
「今日、人少ないね」
「まだ、授業終ったばっかだもん」
「そっか~茜、頭良いね」
一年一組である私や菜々は購買との距離がものすごく近い。
だから、人混みを避けようと思えば避けれる。
私はいつも通りメロンパン、チョコチップパン、デザートのゼリーとお茶を買って買い物を済ませた。
菜々は、終っていなかったようなので私はキンホルダーや文房具コーナーを見ていた。
ここで、私は山本くんからキンホルダーもらったんだよね・・・。
でも、そこには同じもの、それよりキンホルダーがなかった。
ん?ないぞ?
「おばちゃん~キンホルダーってうってないの?」
「えぇ?売ってないわよ?先生にもダメって言われてるのよ~。」
「・・・つい最近も・・・売ってない?」
「えぇ。売ってないわよ。私がココの代表者だから他の人に聞いてもわからな
いと思うわよ。・・・あら、人が来たわね・・・!」
・・・じゃあ、あれは山本くんの私物?
私、もらっても良かったものなのかな。
「茜ーいくよー」
「あ、うん!」
今日の、菜々のお昼ご飯は少ない。
いつもは私と同じメロンパン、チョコチップパン・・・さらに、おにぎり3個なのに・・・今日はメロンパンとお茶。
私よりも少ない。
「菜々、今日少ないね」
「あぁーごはん?・・・ダイエットするからさ」
そんなに細いのに!?
これ以上痩せたら骨になっちゃうよ!?
「どこで食べたい?・・・やっぱ外?」
「うん!!!!」
「今日・・・快晴だもんね・・・」
「うん!!!!ヤダ?」
今日は、雲が一つもない快晴。
風に吹かれている落ち葉がものすごくキレイ。
もう少しで冬が来る。
その前に必ず外で食べたい!
「ヤダ。」
「へ?」
「でも・・・いいよ。ちょうど2人になりたかったし」
「あ・・・ん?オッケ」
私達は玄関に向かった。
1年から3年の人が購買に行くにも関わらず私達は買い物を済ませたから。
「あ・・・いるぞ!!!春!」
春?
私は、その季節の名前が好き。
だから上を向いてなんのことかと確認すると・・・
「山本くんじゃん!」
「ど、どうも・・・」
元気がないのか下を向いて喋っている。
たまにチラチラと私をみる程度。
こんなキャラだっけ・・・?
「山本くん、コレありがとね。携帯に付けさせてもらってるんだ!」
「えっ、いや・・・はぃ」
なんか、キャラが違いすぎて難しいな・・・。
「あ、あと・・・」
疑問を思い出した。
「これ・・・購買に売ってたの?」
「えっ、いや・・・はぃ」
「ホント?」
「えっ、・・・その・・・はぃ」
イライラしてくる・・・このキャラ昨日とはまるで大違い。
嵐も今日は沈黙が多かった。
男の子って日によってこんな変わるものだっけ!?
「茜、コイツむかつくー」
「へ?菜々、何言ってるの?」
とは、いうものの私も同じコト考えてた。
だから・・・ありがとう。
「ってか、何?さっきから『えっ、いや・・・はぃ』とかマジむかつく。」
「・・・アンタこそ勝手に話しに入ってくるなよ」
いきなり、口調が変わった!?
何、この変身!?
「はっ、そんな普通に喋れるなら喋れよ。見てるこっちがいらつく」
・・・。
なんなんだ・・・。
「何してんの?喧嘩?」
「嵐?」
「森山!!!」
「森山・・・」
「喧嘩してると思ったらお前ら?あ、茜。今日一緒に帰ろうぜ」
「へ?」
「「えっ!?」」
かぶってにらみ合ってる菜々と山本くんよりも今は嵐の言葉が・・・。
「何言ってるの?いつも帰ってなかったじゃん?用件ならメールとか・・・」
「いいじゃん。約束だからね」
・・・強引なやつ。
なんて、思ってる場合じゃないでしょ!?
「な、菜々!」
「やっぱり・・・当たったか」
「え?」
「いや、何もないよ。別に気にしてない。」
そう言う菜々の顔は冷たくてもう少しで冬が来ることを予言しているようだった。
そこで変わっていたのはの玄館を開けると嵐がいたこと。
「おはよう。茜」
「え・・・おはよ」
なんで、時間知ってるの?
なんで、待ってるの?
「・・・なんで、いるの?」
この一言にまとめれば簡単に聞けると言うことが判断できた。
「・・・じゃあ、俺チャリだし。行くわ」
「へ?」
「チャリなの!俺はね」
・・・乗せて!
とでも言ってほしいのかは分からないけど・・・
「私は、いつも健康の為歩いてるからいいよ。」
「は!?健康の為!?」
「うん・・・。何、バカにしてんの。」
家から学校は30分。
つまり、一日1時間は歩けることになる。
そう考えるとウォーキングみたいで楽しい。
「だから、どうぞ。学校でね」
「・・・うん」
少し沈黙があるのはなんでかな?
昨日の夜の最初の方が答えは即答だった。
脳内で嵐は何を考えているんだろう。
お互いに言いたいこと、聞きたいことが聞けない高校1年の冬が
もう少しで始まろうとしていた。
学校につくと、ここでも変わった光景があった。
「茜!おはよ♪」
「おはよ。菜々」
ご機嫌。
「どしたの?」
って聞いてほしそうな目。
「えっとね、昨日森山とラインで喋ってて好きな子・・・1組だよ!」
「え?・・・菜々、教えてもらったの?」
私には好きな子がいるとだけ教えたのに菜々にはクラスまで教えていた。
実際にラインを見せてもらった。
・・・これは、言うしかないかもしれない。
ナナ:教えてよ(`・ω・´)クラスくらいよくない!?
森山:別に、いいじゃん。
ナナ:あたしは良くないのよ!!!!!
ほら、教えろー!スタンプ連打するぞ。
森山:・・・。
ナナ:そんなことしても無駄!はっはーん(`・ω・´)
森山:一組。いうなよ。おやすみ。
これ以上送るなよ。めっちゃ迷惑だからな。
ナナ:オッケーーー(。-`ω´-)おやすみー
確かに、これは・・・めんどくさいかもしれないが、
「菜々、もし菜々じゃなかった時菜々が悲しむよね」
「うん。言ったじゃん。奪うって」
ウインクをした菜々をみて私は少しほっとした。
でも、実際にすぐ分かって『よし、奪う』と上手く転がってくれるか。
正直、ソコが心配かもしれない。
「もっといろんなこと聞くんだー!多分さ、あたしのラインなら言ってくれる
んだよね~森山。いい感じじゃない?」
正直、どう考えればそうなるのか分からなかった。
それより、そういう会話がいいのか・・・ということも分からない。
確かに、男の返事は無愛想と聞いたことがある・・・。
やっぱり、菜々の言う通りなのかもしれないんだ・・・。
「・・・茜、言いたいことあるなら言ってよ!」
「へ?」
「なんか、悩んでるでしょ?関係ない事?別に、それでもいいからさ言ってよ
ね!あたしばっか喋っててもつまんないでしょ!」
「いや・・・菜々の会話はおもしろいよ?」
これは本音。
だけど、確かに私は菜々に本当のことを全然言えていないかもしれない。
菜々は、それでもいいのだろうか。
中学の時みたいにはなってほしくない・・・。
「じゃあ、言ってよ!怒ると思う?茜の悩みなんてちっちゃいんだもん」
「言ってないじゃん・・・まだ」
「お?じゃあ言ってよ~ふっふーん」
完璧に手の上で今転がされていた。
菜々、さすが頭良い・・・。
「嵐・・・に、私も好きな人の事聞いたんだよね・・・。」
「えっ」
「ごめん・・・いや、好きじゃないんだけど私は・・・その・・・協力?しよ
っかなって思って・・・」
違う。
せっかく本音を話せるチャンスなのに嘘をついている。
何をしているの?
早く・・・誤解を解いて・・・。
「協力はいらないっていったじゃん。」
冷たい菜々の声。
いきなり空気の色が青色になるこの感覚。
「・・・ごめん」
謝ることしかできない。
協力をした という嘘をついたこと・・・それによって勘違い・・・いや、菜々の中ではきっと私は菜々の``協力者``という立場になっている。
そうなれば、もし嵐を好きになってしまったら・・・喧嘩になる。
「まぁ、あたしはちょっと協力っていうのも怒ったけど・・・一番言いたいの
はさ、茜さいつまで嘘つくの?」
「へ?」
「へ?じゃないよ。あたしに協力してないでしょ?聞きたかった理由は?」
・・・そんなの分かっていること。
今の嵐を知るには絶好の機会だと思ったから。
「私は、嵐の幼馴染!・・・家も隣!・・・えっと、嵐とは小さいころから知
ってて、仲良かった!けど・・・嵐と私は・・・あることがきっかけで全然
喋らなくなって、本当に久しぶりに・・・今は喋ったんだ」
徐々に菜々の顔はくもってくる。
「・・・それで、私は確かに菜々のこと協力して嵐に好きな子を聞いたんじゃ
なくて!自分の好奇心、今の嵐を知るには絶好の機会だと思ったから!だか
ら、好きって感情は・・・」
そう言った瞬間、菜々は私の額にデコピンしてきた。
しかも、超上手。
「いったーーー・・・。」
「ふふ、ごめん。ありがと!言ってくれて~。あのさ、あたし別に茜がライバ
ルでもいいんだよ?好きになるなって言ってないでしょ?好きになってしま
った時の為に協力するなって言ってるんだからさ!勘違いはやめてよっ」
「菜々・・・。」
「もーーーーーー、そんなこときにしてたの?くっだらない。」
「ごめん・・・。」
菜々は優しい、嵐は秘密でいっぱい。
そんな2人をただ私は純粋に知っていきたいと感じた。
・・・私に好意を寄せている人には気づかないで・・・。
それから菜々は休み時間のたびに携帯をいじっていた。
菜々は、表情が豊か・・・豊かすぎるほど豊かで、ニヤけていたり怒っていたりすることがすぐに分かった。
・・・私は、本を読んだり・・・宿題をしていたり・・・していた。
いかにも、自分には友達がいないかのように・・・。
「あーかね!今日、購買?」
「あっ、そうだよ」
「じゃあ、いこっか~」
いつの間にかお昼になっていたようだ・・・。
購買は、一日中やっているが朝、昼、夜がすごく人が集まる時間でその中でも
昼はやはり人混みで動けなくなるほど。
「今日、人少ないね」
「まだ、授業終ったばっかだもん」
「そっか~茜、頭良いね」
一年一組である私や菜々は購買との距離がものすごく近い。
だから、人混みを避けようと思えば避けれる。
私はいつも通りメロンパン、チョコチップパン、デザートのゼリーとお茶を買って買い物を済ませた。
菜々は、終っていなかったようなので私はキンホルダーや文房具コーナーを見ていた。
ここで、私は山本くんからキンホルダーもらったんだよね・・・。
でも、そこには同じもの、それよりキンホルダーがなかった。
ん?ないぞ?
「おばちゃん~キンホルダーってうってないの?」
「えぇ?売ってないわよ?先生にもダメって言われてるのよ~。」
「・・・つい最近も・・・売ってない?」
「えぇ。売ってないわよ。私がココの代表者だから他の人に聞いてもわからな
いと思うわよ。・・・あら、人が来たわね・・・!」
・・・じゃあ、あれは山本くんの私物?
私、もらっても良かったものなのかな。
「茜ーいくよー」
「あ、うん!」
今日の、菜々のお昼ご飯は少ない。
いつもは私と同じメロンパン、チョコチップパン・・・さらに、おにぎり3個なのに・・・今日はメロンパンとお茶。
私よりも少ない。
「菜々、今日少ないね」
「あぁーごはん?・・・ダイエットするからさ」
そんなに細いのに!?
これ以上痩せたら骨になっちゃうよ!?
「どこで食べたい?・・・やっぱ外?」
「うん!!!!」
「今日・・・快晴だもんね・・・」
「うん!!!!ヤダ?」
今日は、雲が一つもない快晴。
風に吹かれている落ち葉がものすごくキレイ。
もう少しで冬が来る。
その前に必ず外で食べたい!
「ヤダ。」
「へ?」
「でも・・・いいよ。ちょうど2人になりたかったし」
「あ・・・ん?オッケ」
私達は玄関に向かった。
1年から3年の人が購買に行くにも関わらず私達は買い物を済ませたから。
「あ・・・いるぞ!!!春!」
春?
私は、その季節の名前が好き。
だから上を向いてなんのことかと確認すると・・・
「山本くんじゃん!」
「ど、どうも・・・」
元気がないのか下を向いて喋っている。
たまにチラチラと私をみる程度。
こんなキャラだっけ・・・?
「山本くん、コレありがとね。携帯に付けさせてもらってるんだ!」
「えっ、いや・・・はぃ」
なんか、キャラが違いすぎて難しいな・・・。
「あ、あと・・・」
疑問を思い出した。
「これ・・・購買に売ってたの?」
「えっ、いや・・・はぃ」
「ホント?」
「えっ、・・・その・・・はぃ」
イライラしてくる・・・このキャラ昨日とはまるで大違い。
嵐も今日は沈黙が多かった。
男の子って日によってこんな変わるものだっけ!?
「茜、コイツむかつくー」
「へ?菜々、何言ってるの?」
とは、いうものの私も同じコト考えてた。
だから・・・ありがとう。
「ってか、何?さっきから『えっ、いや・・・はぃ』とかマジむかつく。」
「・・・アンタこそ勝手に話しに入ってくるなよ」
いきなり、口調が変わった!?
何、この変身!?
「はっ、そんな普通に喋れるなら喋れよ。見てるこっちがいらつく」
・・・。
なんなんだ・・・。
「何してんの?喧嘩?」
「嵐?」
「森山!!!」
「森山・・・」
「喧嘩してると思ったらお前ら?あ、茜。今日一緒に帰ろうぜ」
「へ?」
「「えっ!?」」
かぶってにらみ合ってる菜々と山本くんよりも今は嵐の言葉が・・・。
「何言ってるの?いつも帰ってなかったじゃん?用件ならメールとか・・・」
「いいじゃん。約束だからね」
・・・強引なやつ。
なんて、思ってる場合じゃないでしょ!?
「な、菜々!」
「やっぱり・・・当たったか」
「え?」
「いや、何もないよ。別に気にしてない。」
そう言う菜々の顔は冷たくてもう少しで冬が来ることを予言しているようだった。