先日、彼は学年トップの成績から急に順位が下がっていきました。

彼の名前は、森山 嵐 
名前とは正反対のメガネで髪の毛も7:3くらいのいかにも真面目な少年。
常に読書をしていて、色々な種類の本を読んでいるのは昔からです。

私 五十嵐 茜 と 森山 嵐 はビルのおとなりの家。
昔、嵐はすごく活発な少年でよくお母さんに怒られていた声を
聞いていました。・・・その頃、嵐は多分本なんて興味なかったけど。

元気にインターホンも鳴らさずに言っていた
「茜~!遊びにいこーぜー!」
という言葉もきけなくなり、気づけば嵐はすごく静かな少年になっていた。

嵐とは、お互いの身長が似ていた小学校の頃から家が隣なのにも
かかわらず喋っていなし、顔もみていなかった。
ただ、分かっていたのは

嵐の母が死んだこと。

だから、嵐の家はきっと静かなのだろう。

ビルが安いから壁も薄い。
父や母の帰りが遅い私の言えにしては好都合な家。
会話もないそんな家だから壁が薄いなんて関係ないのだろう。

そして、昔確認していた私と嵐の部屋は壁をはさんだお隣。
穴を秘密で開けては夜、そこをのぞくと嵐もきがつきのぞきあっていた。

嵐は、中学校は私立に行き、私は近くの公立の中学校に通った。

だが、私はイジメがきっかけでその子たちが絶対に行かないであろう
名門高校を目指し、合格した。

そこには、嵐の姿があり100位以内がはられる掲示板にはいつも一位には

森山 嵐  と書かれいていた。

そんな嵐が掲示板の左の方に嵐の名前があった。