家につくといつもと変わった光景が私を待っていた。
それを知る前に、時間は数十分巻き戻してみよう。
「嵐、雪が降ってきてるよっ!帰ろうよ」
「えぇ~、まぁ・・・いーよ」
あ、嵐ふくれてる。
どうやら、まだ遊びたかったみたい。
確かに、私の家に時間なんて関係ないんだけど。
「また、今度こよーねっ」
「おー」
やっぱり元気がないな・・・。
どうすれば、元気が出るのかな?
「あ、あっちの木いこーぜっ」
「へっ!?」
なんで!?今、変えるって話してたよねっ!?
っとか、考えつつも私は
「ま、待ってよぉ」
とか言いながら嵐の背中を追う。
「なんで?」
そして、私と嵐は木の中に入り・・・私は理由を聞く。
ふにっ
・・・っ。
「コレで、帰るよ。」
キスをした。
2回目のキスをした。
人目に付かないところ・・・それがココだったということだろう。
「・・・ん、もう・・・い」
「ん?どうした、茜」
自分でもモゴモゴ言っているのは分かった。
でも、この言葉はきっと聞けば『あぁ』と納得する言葉。
「もういっかいっ!やりたいですっ!!!!!」
・・・きゃーーーーーーーーーーーーー。
有りえない。言ってしまった。言ってしまった。
帰りたいっ!でも、私が言ったんだっ!!!
素直な気持ちをぶつけてみた。
「・・・いいよ。茜からするんでしょ?」
へ?私からするのっ!?
えっ!?そんなものなの!?キスって交代交代にやるものだったの!?
「え・・・ムリ!」
「え~、やりたいって言ったのは~あ・か・ね」
・・・おっしゃる通りでございます。
かかとをあげて少し背伸びをすると嵐の顔がすごく近くなる。
それと同時に嵐はソッと目をつむる。
ふにっ
・・・っ!
「はぁはぁ・・・緊張したぁあ・・・」
「はいーお疲れ様~」
顔、真っ赤でしょ?すごく真っ赤でしょ?
それくらい好きってことだからね。
ふにっ
「嵐?」
ふにっ
「んっ」
ふにっ
ふにっ
何回するのっ!?
離れては・・・またキスをして・・・んっ。
「わりぃ。止めれなかった・・・。ごめんな」
「・・・はぁはぁ・・・うん・・・大丈夫だけど」
いや、全く大丈夫ではない!
1ミリも大丈夫ではない。
嵐も真っ赤。
私も真っ赤。
変なの。
雪が降っていて、息をすれば白い息が出るって言うのに、すごく温かい。
「んじゃ、帰るか」
「うんっ」
すっかり暗くなっている空を見上げる。
大きな雪だな・・・。
「じゃあねっ」
私達はそれぞれの家の前で手を振って家の中に入る・・・そして
「おかえり、茜~おそかったわね」
「なんだ、彼氏でもできたか。いつもこんな時間なのか?」
「・・・」
お父さん!?お母さん!?
「え・・・なんでいるの!?」
「俺の質問に答える気は・・・」
「お母さんたち、これから普通の勤務時間になったのよ」
「普通って言うのは・・・?」
「ん?朝行くでしょ?それで5時ごろ帰ってくるの。」
「お父さんも?」
「おぅ・・・お前彼氏出来たか?」
お母さんと、お父さんは職場が違うはずなのにどうしてこんなにかぶっているのだろう。
「・・・お母さんとお父さんって仕事の時間かぶるよね」
「あぁ、そんなことよりお前・・・」
「んーっと、まぁ・・・お母さんが今まででもこれからも合わせるつもり」
どういうこと・・・?
「お母さんは通常、普通の営業時間でいいんだけどお母さんはお父さんのことが本当に大好きだから会いたいわけよ・・・だから・・・ね?」
『ね?』じゃないよ。
それってさ、私よりもお父さんを選んでいたの?
それなら・・・
「私なんてっ!ただの邪魔ものじゃないっ!!お母さんとお父さんの糸が切れそうになる元凶の人じゃないっ!」
「茜っ!そんな大きな声・・・」
「うっさい!あんたたちを私は家族だなんて思ってないわよっ!幽霊よ!声がするだけ、姿は見えない幽霊でいてよ!ばっかじゃないの!?」
・・・もう、ヤダ。
なんで、さっきまであんなに幸せだったのに・・・。
「お母さんだって、アンタのこと好きで産んだんじゃないのよ!」
「おいっ、みやびっ」
「はっ・・・。ごめんなさい」
・・・好きで・・・産んだわけじゃ・・・ない?
「・・・じゃあ、産まなきゃよかったじゃん。お父さんと2人でいればよかったじゃん!」
「それを邪魔したのはっ!」
「みやびっ!」
お父さんはこんな時まで会話の邪魔をする。
「言いなさいよ!」
「・・・森山君のお父さんの・・・お兄さんが私に・・・私を・・・犯したから・・・うっ」
・・・え?
ど・・・どういうこと?
私はこの二人の間に生まれた子供じゃ・・・なかったの?
「お前は、みやびと・・・森山さんの子供だ。嵐君とは・・・イトコなんだ」
・・・え。
「戸籍上では、全く関係のない人間だが・・・な」
「あっ・・・嵐と・・・私は・・・イトコなの・・・?」
「あぁ、そうだ。同じ血は流れているだろうな。」
母は、泣いていて・・・父が何でも答えてくれる。
さっきまで・・・言うつもりもなかっただろう・・・。
「・・・なんで、犯されたの?」
「うっ・・・付き合ってたのよ・・・。で、別れて・・・犯されて・・・彼は亡くなったのよ」
何・・・。その・・・。
「ごめんなさい・・・茜」
「ごめんな・・・茜っ」
・・・頭を両親に下げられたのは生まれて初めて。
でも、私の方が一番悲しいよ。
「・・・私は嵐と付き合ってる。」
「え・・・」
「おぃ、マジかっ!?」
・・・そんな、ウキウキした顔で見ないでよ。
「イトコ同士が付き合ってるってことでしょ?」
・・・2人は黙った。
嵐・・・大好きだよ。でも、私達が今まで仲が良かったのはもしかすると
血がつながっていたからなのかな。
それを知る前に、時間は数十分巻き戻してみよう。
「嵐、雪が降ってきてるよっ!帰ろうよ」
「えぇ~、まぁ・・・いーよ」
あ、嵐ふくれてる。
どうやら、まだ遊びたかったみたい。
確かに、私の家に時間なんて関係ないんだけど。
「また、今度こよーねっ」
「おー」
やっぱり元気がないな・・・。
どうすれば、元気が出るのかな?
「あ、あっちの木いこーぜっ」
「へっ!?」
なんで!?今、変えるって話してたよねっ!?
っとか、考えつつも私は
「ま、待ってよぉ」
とか言いながら嵐の背中を追う。
「なんで?」
そして、私と嵐は木の中に入り・・・私は理由を聞く。
ふにっ
・・・っ。
「コレで、帰るよ。」
キスをした。
2回目のキスをした。
人目に付かないところ・・・それがココだったということだろう。
「・・・ん、もう・・・い」
「ん?どうした、茜」
自分でもモゴモゴ言っているのは分かった。
でも、この言葉はきっと聞けば『あぁ』と納得する言葉。
「もういっかいっ!やりたいですっ!!!!!」
・・・きゃーーーーーーーーーーーーー。
有りえない。言ってしまった。言ってしまった。
帰りたいっ!でも、私が言ったんだっ!!!
素直な気持ちをぶつけてみた。
「・・・いいよ。茜からするんでしょ?」
へ?私からするのっ!?
えっ!?そんなものなの!?キスって交代交代にやるものだったの!?
「え・・・ムリ!」
「え~、やりたいって言ったのは~あ・か・ね」
・・・おっしゃる通りでございます。
かかとをあげて少し背伸びをすると嵐の顔がすごく近くなる。
それと同時に嵐はソッと目をつむる。
ふにっ
・・・っ!
「はぁはぁ・・・緊張したぁあ・・・」
「はいーお疲れ様~」
顔、真っ赤でしょ?すごく真っ赤でしょ?
それくらい好きってことだからね。
ふにっ
「嵐?」
ふにっ
「んっ」
ふにっ
ふにっ
何回するのっ!?
離れては・・・またキスをして・・・んっ。
「わりぃ。止めれなかった・・・。ごめんな」
「・・・はぁはぁ・・・うん・・・大丈夫だけど」
いや、全く大丈夫ではない!
1ミリも大丈夫ではない。
嵐も真っ赤。
私も真っ赤。
変なの。
雪が降っていて、息をすれば白い息が出るって言うのに、すごく温かい。
「んじゃ、帰るか」
「うんっ」
すっかり暗くなっている空を見上げる。
大きな雪だな・・・。
「じゃあねっ」
私達はそれぞれの家の前で手を振って家の中に入る・・・そして
「おかえり、茜~おそかったわね」
「なんだ、彼氏でもできたか。いつもこんな時間なのか?」
「・・・」
お父さん!?お母さん!?
「え・・・なんでいるの!?」
「俺の質問に答える気は・・・」
「お母さんたち、これから普通の勤務時間になったのよ」
「普通って言うのは・・・?」
「ん?朝行くでしょ?それで5時ごろ帰ってくるの。」
「お父さんも?」
「おぅ・・・お前彼氏出来たか?」
お母さんと、お父さんは職場が違うはずなのにどうしてこんなにかぶっているのだろう。
「・・・お母さんとお父さんって仕事の時間かぶるよね」
「あぁ、そんなことよりお前・・・」
「んーっと、まぁ・・・お母さんが今まででもこれからも合わせるつもり」
どういうこと・・・?
「お母さんは通常、普通の営業時間でいいんだけどお母さんはお父さんのことが本当に大好きだから会いたいわけよ・・・だから・・・ね?」
『ね?』じゃないよ。
それってさ、私よりもお父さんを選んでいたの?
それなら・・・
「私なんてっ!ただの邪魔ものじゃないっ!!お母さんとお父さんの糸が切れそうになる元凶の人じゃないっ!」
「茜っ!そんな大きな声・・・」
「うっさい!あんたたちを私は家族だなんて思ってないわよっ!幽霊よ!声がするだけ、姿は見えない幽霊でいてよ!ばっかじゃないの!?」
・・・もう、ヤダ。
なんで、さっきまであんなに幸せだったのに・・・。
「お母さんだって、アンタのこと好きで産んだんじゃないのよ!」
「おいっ、みやびっ」
「はっ・・・。ごめんなさい」
・・・好きで・・・産んだわけじゃ・・・ない?
「・・・じゃあ、産まなきゃよかったじゃん。お父さんと2人でいればよかったじゃん!」
「それを邪魔したのはっ!」
「みやびっ!」
お父さんはこんな時まで会話の邪魔をする。
「言いなさいよ!」
「・・・森山君のお父さんの・・・お兄さんが私に・・・私を・・・犯したから・・・うっ」
・・・え?
ど・・・どういうこと?
私はこの二人の間に生まれた子供じゃ・・・なかったの?
「お前は、みやびと・・・森山さんの子供だ。嵐君とは・・・イトコなんだ」
・・・え。
「戸籍上では、全く関係のない人間だが・・・な」
「あっ・・・嵐と・・・私は・・・イトコなの・・・?」
「あぁ、そうだ。同じ血は流れているだろうな。」
母は、泣いていて・・・父が何でも答えてくれる。
さっきまで・・・言うつもりもなかっただろう・・・。
「・・・なんで、犯されたの?」
「うっ・・・付き合ってたのよ・・・。で、別れて・・・犯されて・・・彼は亡くなったのよ」
何・・・。その・・・。
「ごめんなさい・・・茜」
「ごめんな・・・茜っ」
・・・頭を両親に下げられたのは生まれて初めて。
でも、私の方が一番悲しいよ。
「・・・私は嵐と付き合ってる。」
「え・・・」
「おぃ、マジかっ!?」
・・・そんな、ウキウキした顔で見ないでよ。
「イトコ同士が付き合ってるってことでしょ?」
・・・2人は黙った。
嵐・・・大好きだよ。でも、私達が今まで仲が良かったのはもしかすると
血がつながっていたからなのかな。