色鬼。
体育用具庫で嬉しそうに声を上げる子供。
体操用のカラフルなマットを触りながら
一人の鬼を、
"ほら捕まえないと
〇〇ちゃんずっと鬼だよー!"
楽しんでいるのか馬鹿にしているのか
わからない。

誰も気づかない。1人欠けていることに。
自分達のしている事が、どれだけ残酷な事かわからないまま 。

気づいてもただ、
"何泣いてるの~?ばーか"
笑顔でそう言うだけ。