私がしたことは
私が小学校時代にされた事と同じだ
あんな事を自分もしてしまった
自分もあいつらと同じなんだ

私はあいつらと同じことをした自分に腹が立ち、同時に怖かった。
自分があんな風に簡単に人を傷つけたことが。

私は、蔓見が悪いんだ。自分は止めたんだ。自分に言い聞かせるようにかのの表情を忘れようとした。

しかしそれは、それから6年経った今でも私の中から消える事はない。
私は謝ることができなかった。
その罪悪感からか、自分への嫌悪感からなのか、わからない。でも、かのを傷つけたことに変わりはない。
私が傷つけた。