こんなずっと頭がぐるぐるしている私に、天使のような甘い声が降り注いだ。

「ね、もしかして君も名前ないの?」



急に声をかけられて我に帰った。
と言いたいけど帰れなかった。

その声の持ち主があまりにも…

甘い声に似合わず強面だったから。