「イ〜ス〜ズゥ〜〜〜〜」
パサッ__芝が踏まれる音
「も〜!
こんなとこで寝転がらないで話し聞いてよ!」
『…………………』
「……………、
そのまた新しい怪我の理由問いただすわよ?」
バッ!
『なに…』
「それはそれで
起き上がられるのはなんか嫌だけど…
あ、それでね
今度聖華で球技大会あるでしょ?
その球技大会、聖華が今年で
80周年を節目に
特別枠をつくることになったの!」
『と、くべつわく?』
「そう!なんでも…
女子だけの球技大会も毎年盛り上がる
大イベントの一つでもあるんだけど
今年はその特別枠に”男子”を加えて
競技をやろうなんてゆう話になってるの!!」
『へぇー』←感情なし
パサッ_イスズはまた芝に寝ころがる
「ちょ……まだ話は終わってない!
こっからが本題なんだから!
その特別枠の男子を最初は
男子職員にしようって話になってたんだけど…
委員会会議で先生達にも数に限りがあるし
役所もあるからってらことで
《男子高校生に参加してもらうのはどうでしょう?》ってなった訳……
そこで〜……イスズ?お願っ……」
『ヤダ』
「まだなんにも言ってないじゃん!」
『言いたいことはわかった
それでもその先の話は断る……』
「えー!どうして?
前にイスズを迎えに来てた
イケメンくん誘ってそのイケメンくんの
お友達を誘えばなんとかなると思ったのに〜」
『むり』
どうしてここまでリノが球技大会に
熱心に話すのかそれはこの数日前……
リノが球技大会や
水泳大会、運動会といったイベントの
実行委員に名乗りをあげたからだ
「どうしてもダメ〜?」
『ダメ』
「話してくれるだけでも……」
『ダメ』
「じゃあわたしが話すから連絡先教えて?」
『ダメ…てか知らない』
「は?」
『連絡先、知らない……』
「はー?!いや、意味わかんない!
あんな親しげそうに見えといて
連絡先知らない?ありえない!なんで?ねー!
どうして?じゃあいつもどうしてるの?!」
『向こうが…勝手に来る』
「へぇ〜…なるほど…て!
関心してる場合じゃなくて〜〜……
はぁ…
わかった他を当たるねありがとイスズ」
こうしてリノはその場から去って行った