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「……見た?シキ、あれって」
「あぁ…見たルス、あの時の屋上の美少女だ」
「……………………」
「はぁ〜…可愛いなぁ〜まぢで」
「ほんっと呆れるねシキって馬鹿だよ」
少し外れの方で立っている2人の姿……
それはシキとルスだった
なんだか
最初から話が噛み合っていないようだ
「はぁ〜…もういいよ、行こ」
「え、ちょ待てってルス……
ごめん、ごめんってば!
ほんとはちゃんと見てたから!
あの女のことだろ?!
スネークのあのパンチを
最も簡単に抑え込むなんてよ…」
「上に報告しないとね……
僕たちが始末するはずだったのに
厄介なことに女が絡んで
しまってはやりずらいし、出直しかな」
「いや、でもちょっと待て」
「なに?」
ルスが足を止める
そしてシキはとんでもないことを言い出した
「見に行かね(笑)?」
「は?」
「だーかーらー!
あの女とスネーク見に行かね?って話」
「………本気?」
「本気本気!だってルスも見たろ?
俺ちょっと興味あんだよね〜あの女の子♪」
「まぁ…それって
女だから興味あるとかじゃないよね?」
「いやいや!
微少女には興味ない!けど…
あのパンチの受けと瞬発力…
すんげぇ興味あんだよ、うひひ…(ニヤ)」
と、これまでには見せなかった
シキの何かいい獲物を見つけたかのような
嬉しい表情にルスは本気だと悟った
「ふん…仕方ないね
サドさんやソラルさんには
また後ほどってことで……
とりあえず監視して報告でもしようか」
「おっしゃ〜行くぞ〜!ルス!」
さっきの方向と逆の道をまた折り返し
元の場所へと2人は足を運ばせたのだった