「さて、いよいよこれからだな……」
「やっとかよ〜」
「案外ウルフの闘うところ
見たことなかったよな、なんか楽しみ」
もう一度2人の方に視線を向ける
「ほな、いくで?イスズ……」
『望むとこだ…こい、ウルフ』
シュッ!__
イスズは再びウルフに攻撃を仕掛ける
だが、さっきと同様最も簡単に避けられる
ダンッ!
バーーーーンッ!
そんなイスズをよそに
ウルフは回し蹴りをイスズに浴びさせ
イスズは勢いよく
教室のドアと一緒に倒れこむように飛ばされた
これが野生の狼の力…ハンパない
「え……ヤバくね?」
「あれが野生の狼……手強いな…」
「…………………」
イスズはピクリとも動かない
『…………………』
もうここで勝負がついたかのように思えた
「……ほんまにこれで終わりやな
よう頑張ったと思うで
女のくせにあんな人数相手にしとったんや…
体力も相当使こうたやろうにな……
イスっ……!!!」
ウルフが教室へと飛ばされたイスズに歩みより手を貸そうとした時だった