「あ、私も…教えてくれるかな?」


「あ?あー、お前…確か…」


こいつ恵の名前覚えてないな。


「あ、赤谷 恵です。同じクラスです…。」


「悪い。


名前覚えるの嫌いだからな。」


啓大は恥ずかしそうに言った。


どんだけ記憶力悪いんだよ。


「じゃあやるか」


その言葉で私と恵の苦行が再開した。