「お前らー、早くいかんと遅刻にするぞ。」 「はいっ! って、花音。」 「おはよう、花音。」 後ろから男の人のような太い声が聞こえたと思うと、その声は花音だった。 「えっへーい! んで、クラス替えどうなったの?」 「え、自分の見てないの?」 「ふーん…」 私と恵の考えていることは同じらしい。