「じゃあお母さん、行ってきます。」


「行ってらっしゃい。」


「行ってきまーす。」


「後で行くからねー。」


私とは違って、遅刻ギリギリで学校に到着はしないらしい。


悠長に歩いていった。


「一樹も中学生か…」


「は?」


随分前を歩いているはずなのに、良く声が聞こえるな…


地獄耳?


「なんでもない。」