「なるほど。


羨ましいが妬みに変わったわけだ。」


「私ね、小学校の時いじめられてた。


昔はあんたみたいな性格だった。


それがウザいって言われて、いじめられた。」


あんたみたい、は私のこと。



「中学校なら友達ができるかも。


そう思っていじめに耐えて、キャラを大人しいいい子ちゃんにして中学校に来た。


でも…私と同じような性格の子が、みんなから好かれて、しかも仲良い友達がいて…」


そこまで言って、恵は言葉につまった。


「だから…だから自分が惨めに思えて…」


「なにそれバカみたい。」


花音が恵にピシャリと言い放った。


「バカ…!?


あんたみたいな呑気なやつに私の事が…!」