「美晴ちゃん?入るよ?」
「はい」
星也さんは、ドアを開けた。
「美晴ちゃん・・・・」
「分かってます、さっきの話ですよね?」
「うん、」
部屋がしぃんと静まる。
「言った通り、私はあなたといる事に後悔はしたくない、例えお母さまが実の母親でも」
「俺もだよ」
星也さんがにこっと笑う。

「俺も美晴ちゃんといる事を後悔したくない、そりゃびっくりしたけど俺は美晴ちゃんと居るよ?約束する」

「星也さん・・・・」
私は彼にぎゅっと抱きついた。

まさかのアクションに星也さんもポカンとしている。
「だいすき!」
精一杯の笑顔で言うと
「俺もだよ!」
と頭を撫でてくれた。

そんな二人の様子をドアの隙間から覗き見している人物が二人。

「あなた、言ったじゃない美晴なら大丈夫って」
「うっうるさい‼美晴はまだ子ども・・・」
「18は立派な女性よ」
そこには優しそうな女性と不器用な中年男性が立っていた事を二人は知らない。