何度も何度もスマホで、時間を確認する。
「大丈夫かな・・・・」ネイルなんて、何年ぶりだろうか・・・慣れないネイルもブランドのスカートも、花の髪飾りもただのチャット仲間のためにしてしまう私は、異常なのかな?・・・
カフェ『Maria』の前はカップルがよく待ち合わせに使う場所で、今日も、かわいい格好をした女の子といつもより、緊張ぎみの男の子でにぎわっていた。
「まだかな・・・」
「美晴ちゃん?」
後ろから声がする。
「へ?」振り返ると男の子が立っていた。
「俺だよ?星也!」
嘘でしょ!?
目の前の少年はとてもイケメンで、
焦げ茶色の髪とぱっちり目が印象的な二歳位年上の男の人という感じだ。
「美晴ちゃんだよね?」
「は・・・はい」
どうしよう!?まさかこんなイケメンがくるとは!?