「なッ何言ってるの?適当な事言わないで?!」
「適当じゃないのです!?」
男性は叫んだ。
「奏様はあなたの胸元を見て激しく動揺していたのですよね?」
「そうよ?それが何!?」
「美晴様の胸元には4つホクロが並んでいませんか?」
「・・・・・・何で知ってるの?」
確かに、私の胸元には4つ並んだホクロがある。自分でも珍しいとおもっていた。
「ホクロなんて、偶然かも知れないのに?」
私は、わざと強がった。
「これは、昔、奏様が捨てた子どもの写真です」
そういうと、使用人さんはポケットから小さな写真を取り出した。

『ぞくっ!?』
血の気が引いていく。
そこにいたのは胸元にホクロが4つついた私によく似た小さな赤ちゃんが・・・・

間違い無いこれは私だ。
「奏様は私と子どもが出来たとき彩夏と言って可愛がりました、しかし次第に跡継ぎである男の子を産めなかったプレッシャーと使用人の子どもを産んでしまった罪悪感から子どもをいじめ一番近い駅に18年前コインロッカーに子どもを放置しました、それが美晴様です」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!」
私は、涙が止まらなかった。
捨てられた時期も、場所も私が捨てられた場所と一致している。それにあの顔、言い訳しょうもない。

もし、私が捨てられなかったら私と星也さんは・・・兄妹だったかも知れない?

ははは・・・・何それ

ねぇ、神様、何でそんなに意地悪するの?