「ちゃんと向き合わないと・・・」
私は、もう一度星也さんの家を訪れる事にした。
星也さんのお母さんが怒った理由を知りたい!
その思いでチャイムを鳴らす。
しばらくしてでてきたのは使用人の男性だった。

「美晴様ですねこちらへ、」
通されたのは母屋ではなく小さな部屋。


「えーと、私は、星也さんのお母さんに会いたいんですけど・・・」
しかし男性は応えない。
そしてやっと口を開いた。
「星也様と付き合うのはお止め下さい!
傷つくのはあなたですよ?」
「なっ!?」
男性の目は本気だ。
「傷つくとしても私は、星也さんが好き」
だけど、あの人が好きなんだ。
それは、諦めない。

「いいのですか!?あなたの・・・・」
「あなたの?」
男性は言葉を発するのを戸惑っている。
「教えて下さい」
私の言葉で男性は戸惑いながらもゆっくりと話始めた。

「美晴様はコインロッカーベイビーなのですよね?」
「はい、それが何か?」
『美晴様の両親は・・・・・』



『私と、星也様のおかあさま・・・奏様なのでございます』

「・・・・・・・え?」
時間が止まった気がした