何この地獄・・・・・
そこからはあんまりだった。
「美晴ちゃんっていうの?ふーん、可愛くないわね、それにダサいわその服」
星也さんのお母さんは私を嘲笑した。
「あはは・・・・」
こらえろ‼心の中で叫び続ける。
この人は私を人と思って無い!
「お母さま、紅茶をお入れします!」
挽回しようと、ティーポットからカップに紅茶を注いだ。
「ん?」
星也さんのお母さんはかがんだ私の胸元を凝視している。今日は、肩の開いた服を着ていたため胸元が見える様になっていた。

「何で・・・・何でいるのよ?」
星也さんのお母さんの様子がおかしい。
「おかあさま?」
私が星也さんのお母さんに手を伸ばすと・・・
「来るな?!彩夏!?」
「へ?彩夏?」
突然の叫び声に私も星也さんもビクッと震えた。
「私は、・・・・美晴ですけど・・・?」
美晴・・・・と、たどたどしく私の名前を星也さんのお母さんは繰り返した。