「星也さん‼」
私は、向こうからやって来る青年に手を振った。
今日は28日なのだが、特に行きたいところが無かったし、お母さんが星也さんに会いたいと言ったので
私の家に招く事にしたのだ。
「お久しぶりです」私は、星也さんに話しかけた。
あれからしばらく会ってなかったので不思議な気分だ。
星也さんは笑顔の私が意外だったのか少しびっくりした様子を見せたがすぐに
「久しぶり」と返してくれた。
「あらー星也君、さ、中に入って頂戴!」
玄関からでてきたお母さんが半ば強引に星也さんを家にいれた。
「じゃあ、後は二人でごゆっくり!」
お母さんが見合いのおばちゃんのようなせりふを吐いたあと、私達を私の部屋に押し込めた。