「ちょっ!?星也さ・・」
そうだ!?星也さんまたからかってるんだ!意地悪してるんだ?!
絶対また油断しすぎって言われるだけで!
でも、星也さんは壁ドンを止める様子は無い。
「美晴ちゃんさー少しワガママなんじゃない?」
「へ?」
「美晴ちゃんばっかりお願い聞いてもらってズルイよ?」
星也さんは私の顔に手を添えた。
「イヤッ!」
反射的に私は、星也さんの手を叩いてしまった。
「あ・・・」
硬直する私に星也さんは笑顔でこう言った。

『美晴ちゃん、俺だって男だよ?』

その言葉に私は、何も言い返せなかった。