星也さんとは、月2位会っている。私は、星也さんが私に不満なんて無いと、思った。
でも、違った。

あんなこと言われるまでは・・・・・



「星也さん‼」
私達はまたMariaの前で待ち合わせをし、恋人として、手をつないだ。
「今日はどこ行こっか?」
星也さんが顔を覗き込む。
「えーと!カラオケなんてどうですか?そのくらいの密室なら大丈夫ですよね?」
私の問に一度うなずき、
「うん!じゃあ行こっか?」
と、笑った。
私は星也さんに引っ張られ、一番近いカラオケへと向かった。




「えっと何歌います?」
端末を星也さんに渡し、先に歌ってくださいと、軽く促した。
「んー」
星也さんは迷いの末今話題のバンドの新曲をいれた。
とても、あの細身からでる様な声じゃなくて上手い方だと思う。

『ジャーン♪』
演奏が終わり端末を渡される。
「へ?」
美晴ちゃんも歌ってということらしい。
「・・・引かないでくださいよ?」
「大丈夫、俺は引かないよ?」
そう言われたので、私はマイクを握った。
そして、履歴からアイドルの新曲をいれる。
「へー意外アイドルの新曲とか、歌うんだね」
「まあ、ちょっとなら・・・」
送信をタッチして、明るいイントロが流れる。
私は、大きく息を吸い・・・・
『ああー放課後のぉー君ぃ〰♪』
マイクが『キイーン』と、音を立てた。
星也さんはぽかーんと、口を開けている。
そう、私は超がつくほど音痴だ。クラスの打ち上げでカラオケが多いのは私の歌を面白半分で聞くためという理由らしく
沙羅いわく、
『美晴は音程がついてないし、感情がこもってない』だそう。