(美晴ちゃん!)
「?」
小声で星也さんがわたしを呼ぶ声がした。
(なんですか)
と私も小声で返す。
『ぐいっ!?』
「?!」
突然顔を近づけられる。
「////////?!」
やっぱり、端正な顔立ちだけに目を逸らす事ができなくて赤くなる私をからかう様に星也さんは私に・・・・・

......デコピンをした。

(美晴ちゃん、キスシーンで反応し過ぎ‼
変な男に引っ掛かるよ!まじめ過ぎると!)
ああ・・・・なるほど、笑ってたのは、私がキスシーンに異常な反応を見せていたからか・・・・・
キスされるかもって期待した私って一体・・・



「あー!面白かった!」星也さんは楽しそうに映画の感想を語っている。今、いるのは、映画館前のスイーツのお店だけあり、さっき一緒に映画を観ていた人を何人か見かけた。
「それに、マイクとサリーのキスシーンが・・・・」
「もうっ!いいじゃないですか!酷いです!」
私が頬を膨らませると、人差し指で膨らみを潰された。
「ははっ!かわいい!」
「////////!?」
この人はこういうところがずるい。
さらりと、こういうことが言えるだなんて、だから私みたいのが、引っ掛かるんだ。