それを切り替えるように。


「それにしても…

亮との写真を捨てるほど、その存在を避けて来たのに…
深紅ちゃんの為なら、間接的でも関わろうとするなんて。


恨んでたんじゃなかったの?

"居場所を奪われた"って、
深紅ちゃんの存在も消すように封印してたくせに…」


「別に恨んでねーし…」


「じゃあ今でも好きなんだ?
"いつか俺が守る"って…
小学生の頃は、深紅ちゃんの為に空手頑張ってたもんね!」


「…!

つか、詮索すんなし」

そう吐き捨てて部屋に向かった柊也に…


哀しい微笑みを零した。



「あんたも苦しんでるのね…

自分の想いと、
その板挟みから守りたい思いの、葛藤に…」