舞桜side
今日は高校の入学式。
私はある決意をしていた。
そんな私に
「お嬢様、本当に今日からその格好をなさるのですか?」
と、心配そうに聞いてくるのは私が小さい頃から私の身の周りの世話をしてくれる笹本 希子。
「うん。もう決めたから!」
「ですが……流石にその格好では、滝川の名に傷が付いてしまうのでは……!」
まあ、笹本はすごい働き者なんだけどさ
ちょーっと心配性なところがあるんだよね。
「だーかーらっ!今度は中学のときみたいに私がお嬢様ってこと言わないから大丈夫!」
グッと親指を立てる。