「はい、これどうぞ」

相原先生はコーヒーを淹れてくれた

「どうも」

りょ、涼也…めっちゃ顔強ばってるよ……

「で?話ってなにかな?」

「永井先生と付き合ってたんすか??」

す、ストレート!!
ストレートすぎだよ、涼也

「なに言ってるの…」

先生は苦笑いしてからコーヒーを飲んだ


「まぁ、高校の時から大学の途中までね」

みんなには秘密よ、って悪戯に微笑む先生はとても綺麗でついつい見とれてしまった

って、そんなこといってる場合じゃない

涼也が変なことしないように見張ってなきゃ

「そうなんですか…」

嫉妬に狂って暴力とか振るったらどうしようなんて俺の心配は全く無駄なものだった

涼也は肩を落とし俯いて頭は垂れ額を押さえて黙ってしまった

「ふーん…なるほどねぇ」

相原先生はそれをみてなんだか面白そうに思ったのか涼也の手を握ると

「あなた、永井先生のことが好きなのね」

と言った