「ちょ、ちょっと…涼也ぁっ…だめだって……」



翌日のことだった

「あれ?涼也どこいくの?」

「相原先生のとこ」

いやな予感がする…

「な、なにしにかな…?」

「永井先生のことでな。じゃあ、急いでるから」

「おいっ、まてって」



そして今に至る

必死で涼也の行く手を阻む俺と
大股でどんどん進む涼也

涼也のことだからまたろくでもないことをしでかすに違いない…

と、止めなきゃ



「あれ?あなた達は…」

「あ」「あ、ああっ…」

化学準備室に行くまでもなく廊下で遭遇してしまった

「えーっと、三上君と黒田くん…よね?」

「相原先生と話がしたいんすよ、俺」

「わかったわ。ここじゃなんだし、面談室で話する?」

「そうします」